店の取り壊し

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・昭和の初め、祖父が「写真のオリエント」の看板を掲げたのが、今も店舗が残っている河口湖の湖畔からすぐ近くの場所。当時、この前の通りは地域一番の目抜き通り。最も賑やかで華やかな場所だった。

しかし時代の移り変わりと共に、人の流れや生活の変化によりかつて賑やかだった店の前の通りも閉める店舗が増え、歩道整備によって建物が取り壊され移転していった人もいる。

そしてこの夏、うちの店も取り壊しが決まった。

すでに2年前からこの場所では営業をしていなくて、富士急ハイランド前のテナントで全ての業務を執り行っている。この2年間は固定資産税と土地が裏のお寺からの借地なのでその地代を支払っていただけ。だからここが無くなっても業務には全く支障が無い。

だけど…だけどなのです。

父も僕も生まれた時からこの場所にある店で生活をしていた。子どもの時は自宅よりも店にいる時間の方が多かった。だから愛着がもの凄くある。今の建物は35年前に建替えたものなので、僕にとってはその前の建物の記憶がもの凄くある。

店の奥にあった小さな真っ暗な暗室、床が抜け落ちそうなトイレ、もちろん汲み取り式。そして小さな居間。ここの小さなコタツに寝転がってTVを見ていた。

寂しいなぁ。

今日も片付けに行ってきた。すでに目ぼしい物は残っていないが、それでも何か大切なものを見落としていないか探しに行った。

ブログの更新が滞っていたが、今後しばらくは店の歴史というか、何か何処かに書き留めておかねばいけないような気がするので、ここに取り壊すまでの事や想いををいろいろと書き連ねてみようと思う。
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by syashin_ya | 2012-09-05 18:41